まじめえひめ

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「もったいない」から生まれる豊かな未来 みんながHAPPYを感じられるコミュニティを

「もったいない」から生まれる豊かな未来 みんながHAPPYを感じられるコミュニティを

エールラボえひめがスタートした際、最初に立ち上がったプロジェクトが「OHANAシェア*プロジェクト」でした(→OHANAシェア*プロジェクト)。このプロジェクトのオーナーである中岡有里さんは、「松山おさがり交換会」を主催しており、このイベントは、新型コロナウイルスの感染拡大前には100名を超える参加者で賑わっていたそうです。今回のインタビュー記事は、様々な活動を精力的に行う中岡さんにお話を伺いました。

「もったいない」の中に隠れている可能性

廣瀬:エールラボえひめがスタートした時、真っ先にプロジェクトを立ち上げてくださったのが中岡さんでした。中岡さんは、さまざまな「もったいない」をなくす活動を行われていますが、現在の活動の様子を詳しく教えていただけますか?

中岡さん:エールラボえひめには子ども服などの「物々交換会」を開催するプロジェクトとして立ち上げさせてもらいましたが、私たちが目指しているのは、子ども達の周りから「もったいない」をなくす事です。
現在の活動は、サイズアウトした子ども服を無料で交換する「松山おさがり交換会」、子ども服以外のものもOKな「物々交換会」、あとは実家の美容室のお客さんやママたちが講師を務めるDIYやデコレーションといった「ワークショップ」を開催しています。こうやって繋がった方々とLINEでグループを作成しコミュニティを作って、その中で情報の交換を行っています。

「松山おさがり交換会」の様子、開催するたびに大盛況!

 

廣瀬:サイズアウトした子ども服の交換会「松山おさがり交換会」や、使わないモノを交換する「物々交換会」は、まさに「もったいない」をなくす活動ですね!ワークショップも「もったいない」をなくす活動なのでしょうか?

中岡さん:はい。例えば、せっかく持っているのに使えていない資格や、自分では当たり前すぎて気が付いていないスキル、それらを上手く活用できていないのはもったいないと思うんです。
そのスキルを使いたくない人は無理して使わなくても良いと思うのですが、使いたいけど、どう使えば良いのかわからない人に対して働きかけていければ良いなと思っています。

みなさん謙遜しますが、一人一人が持っている得意なことって実は結構すごい場合が多いと思います。例えば、ヨガの資格を持っているママや、手芸や編み物が得意なおばあちゃんなど。
今は私が日程や場所などをセッティングし、ワンコインなどお手頃な価格でワークショップを開催しています。ただ、そもそもお金を受け取ることに抵抗を感じる方も多く、ワークショップを開催してくれた方にポイントを発行し、ポイントを集めて何かと交換できる仕組みや、イベントやワークショップの中で独自に使えるコミュニティ通貨などが作れないかなと考えています。

廣瀬:コミュニティ通貨ですか?!面白そうですね。

中岡さん:お金って何にでも使えて便利ですし、なくてはならないものです。でも、何かを購入するときはもちろんですが、何かを体験するときにもお金って一番の判断基準になりがちで、「お金がかかるならやめておこうか・・・」ということも多いと思います。

そこで、自分のスキルでワークショップを開催したり、ちょっとしたお手伝いをすることでコミュニティ通貨が稼げると、コミュニティ内のイベントで普段なら買わないモノを購入してみたり、お金がかかるからと諦めていた体験をしてみたりと、可能性が広がる部分もあると思うんです。

おさがり交換会でも、お子さんがママに「これが欲しい」と言った時に、ママも気軽に「いいよ」と言ってあげられるんですよね。いつもなら「いくら?」と値段を確認するママが、すぐに「いいよ」って言ってくれるから、お子さんがちょっとびっくりした顔をします。ママはお金がかからないって分かっているから、気軽に「いいよ」って言えるんですよね。

廣瀬:お金を使わない仕組みは、子どもたちが遠慮することなく、欲しいものややりたいことができるということなのですね。

ママ講師によるデコレーションのワークショップは、大人にも子どもにも大人気!

 

自分からコミュニティを作っていく

廣瀬:精力的に活動をされている中岡さんですが、このようなことを始めようと思ったきっかけを教えてください。

中岡さん:私は、両親ともに美容師で、美容室を経営している家庭で育ちました。中学生の頃からインターネットを使って両親の美容室の集客を試みたり、両親と同じ仕事がしたいと美容師の専門学校に通っているときは、学生ネイリストとして、お客さんに「ワンカラー1000円」という感じでイベント化して集客をしたりしていました。人を集めたり、人が求めたりするものに応えることが好きで、需要と供給を自分なりに考えていたんだと思います。

専門学校を卒業してすぐに結婚し、出産をしたのですが、学生時代の友達より、結婚も出産も早かったこともあって、それまでの友達とのコミュニティに居場所がなくなってしまったんです。初めての育児は大変で、思ったように活動ができなくて・・・。それまでは、やりたいことをどんどんやって、「自分はなんでもできる!」と思っていただけに、すごくもどかしさを感じていました。

そんな時に、社会をよくしようと活動しているある団体に出会いました。「私がしたかったのはこれだ!」と確信するとともに、社会からの疎外感が一気に晴れていきました。美容室を営む両親の元で育った私にとって、小さな頃から当たり前のように存在していたお客さんとの繋がりやサロン内で交わされる口コミのような情報が仕組み化されていたんです。ただ、私はその団体の一員として活動するのではなく、その仕組みを勉強し真似て、まずは自分の周りから小さなコミュニティを作っていくことにしました。

中岡さんのご実家の美容室前に出店してイベントを行うことも

 

廣瀬:確かに出産を機に社会から離れてしまって孤独を感じているママさんたちは多いと思います。そういった想いの中からできたのが「松山おさがり交換会」なのでしょうか?

中岡さん:そうです。コミュニティを作っていくために情報収集している時、この「おさがり交換会」を知りました。もともと物を大事にする性格なのですが、サイズアウトしたからとまだまだ着られる服を捨てることには抵抗があって、それに子どもとの思い出もあるとなおさら捨てられない。とは言っても値段をつけて売るほどでもない。そんな葛藤を感じている時にサイズアウトした服を持って行けば、持って行った枚数だけ別の服を持ち帰れるという「おさがり交換会」の仕組みを知りました。「松山でも開催したい」と思い、主催者の方に連絡をして松山代表として開催させていただいたのですが、このイベントを通じて、かつての自分と同じように孤独を感じているママたちの多さに驚きました。

「頑張っているね!」「大丈夫だよ」「うちもそうだった」など少し会話するだけでもママたちの心の負担は減りますよね。イベントの回数を重ねるうちに、「また開催してほしい」というリクエストを受けるようになって、このイベントで出会ったママたちを中心に次第にコミュニティが出来上がり、規模も大きくなっていきました。

コミュニティを大きくしてHAPPYをシェアしていきたい

廣瀬:積極的に活動されていて、たくさんの繋がりをお持ちの中岡さんですが、エールラボえひめに期待していることを教えていただけますか。

エールラボえひめでプロジェクトを立ち上げることで広がる可能性

中岡さん:今までは、イベントで知り合ったママ友や実家の美容室のお客さんなどとの繋がりをメインに活動してきたのですが、やはり、自分一人で出会える人には限界があります。エールラボえひめを通して、いろんな方と出会ってコラボ企画なんかもやっていきたいですし、今すぐではなくても、イベントを実施する時に愛媛県にサポートしていただきたい場面が出てくるかもしれません。

エールラボえひめで、いろんな人に出会って、いろんな「もったいない」に出会っていきたいです。特にこれからは拠点を作っていきたいという気持ちもあって、空きスペースや空き家を持て余している方もいると思うので、うまくマッチングできたら嬉しいなと思っています。お金をかければ可能なことかもしれませんが、お金がないとすぐに立ち行かなくなるので、なるべくお金をかけずにやっていきたい。

私としては、自分が持っているちょっとしたものをどんどんシェアしていって、お金があればできる、お金がないからできないを超えていきたいです。

廣瀬:どのような方に仲間になっていただきたいですか?

中岡さん:物々交換会の参加者であり、提供者になってくれる方や、運営のお手伝いをしてくれる方、また、ワークションプの講師をしてくれるような方にメンバーになっていただきたいです。もちろん、この取組みに興味を持っていただいた方の参加も大歓迎です。

イベント内で行われる絵本の読み聞かせ。ママたちみんなで子ども達の心を育む。

 

みんなのための、みんなによるコミュニティ

廣瀬:中岡さんが立ち上げたこのコミュニティが、たくさんママたちにとって、大切な「場」になっていることが良く分かりました。サイズアウトした子ども服が「もったいない」というところからのスタートですが、ママたち自身のスキルや資格が埋もれてしまっていることも「もったいない」と感じているのですね。中岡さんのこれからの展望を教えていただけますか?

中岡さん:はい。モノの「もったいない」をなくすことだけではなくて、みんながどんどん活躍していくためにも、まずは、このコミュニティを大きくしていきたいです。そして、今は、私がイベントの日時や場所などをセッティングしていますが、この仕組みを整えて、自走していけるようにしていきたいですね。「みんなのためのみんなによるコミュニティ」にしたいです。部活動みたいな感じかな?

廣瀬:確かに何事も自分事にした方が楽しいですよね!

中岡さん:そうです!お客さんとして参加するのではなくて、みんなが自分事として取組む。だから自分が今までやりたかったことを、このコミュニティを通してどんどんチャレンジしていってほしい。大人も子どももお年寄りも、自分の持っているモノや得意をどんどんシェアしてほしいです。埋もれさせておくのは「もったいない」。

やりたいことはたくさんありますが、まずは、このコミュニティを大きくすること。「物々交換会」の開催はもちろん、先ほどお伝えしたコミュニティ通貨を作るなど、お金を使わない仕組みを作っていくこと、そして、みんなが集まれる拠点を作ることですね。

本当は、できるなら自分がデータベースになりたいんです(笑)。いろんな人と出会って、シェアしたいと思っているスキルやモノ・コト、逆に欲しいと思っているモノやコトなどを把握して、いろんなモノ・コト・スキルを「見える化」し、そしてマッチングが簡単にできるようにしたいです。あらゆる「もったいない」をなくしていきたいですね。

コミュニティを大きくして、そこで活動するみんなの可能性が広がり、結果としてみんなが心豊かに幸せを感じて暮らしていければいいですよね。

団体の概要

OHANA プロジェクト

プロフィール

中岡有里

1989年生まれ、松山出身

まつ毛パーマ専門アイリスト、OHANAシェア*プロジェクトリーダーで小学生の男の子の母親。中学時代からHMTLを使いHPを作成、SNSを駆使して集客を試みる。河原美容専門学校を卒業後、両親が経営する美容室「MAHALO」に就職。その後、美容室の空きスペースを利用して雑貨屋をオープン。現在は、ロボット教室講師やファイナンシャルプランナーとして多岐に活躍している。

プロジェクト紹介

【共済的地域活性型サブスク実証実験】シェアレンタル★ファッション(OHANAシェア*プロジェクト)

参加者募集中

個人

◆課題 「もったいない」 •綺麗な状態の破棄を減らし、最後まで循環 •サーキュラーファッション  (着ない服の破棄以外の選択を) •個性的ファッション店の愛媛県撤退が相次ぐ  (モノに個性が無ければ個も輝きにくい) •県内のフリマイベントの激減 ◆対策 服を捨てずに9カ月着続けるだけで、一人が排出する二酸化炭素量は30%も削減することができる •破棄以外の選択提供 ①メルカリやフリマで販売 (手間や手数料、破格買取で労力消費が上回る) →「体験」自体に価値を持つ人は多い コミュニティ交流重視の次世代型を模索 ②おさがり (マッチング的に一方的になってしまう場合が) →おさがり交換会だと選べる!親子で楽しめる体験型 ③物々交換 (等価交換やマッチングが難しい) →1度、交換チケットなどワンクッション挟むか、規模を小さく都度話し合い ④シェア・レンタル(貸す借りる) (個々でするには難しい) →複数人で。1箇所に集めレンタルショップにする。 共済のイメージで1人月1000円×100人 10万円で何処か借りても。 <メリット> •家に服在庫が貯まらない  •見える化できる •「置くところがない、金額が高い」 の躊躇なくいろんな服を楽しめる •今まで出会わなかった服に出会える •仲間との交流 ---- 共済的地域活性型サブスクの実証実験を。 服以外にも「もったいない」のいろんな モノヒトコトをテーマにサブスク展開を。 ------ 新たなファッションの出会いは         新たな自分探しー 挑戦し続ける個性溢れるまちづくりー         一期一会の喜びをー 廃盤ヴィンテージに出会う         宝探しの高揚感をー 楽しいを伝播させワクワク溢れるまちづくり!

所属コミュニティ

-

主担当者

中岡 有里

プロジェクト実施時期

2021年08月

活動エリア

愛媛県全域

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