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企業が変わると社会が変わる!女性が働きやすい環境を提案する 「フェムテック経営」とは?

企業が変わると社会が変わる!女性が働きやすい環境を提案する 「フェムテック経営」とは?

近年、よく耳にするようになってきった「フェムテック」という言葉。

フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた言葉で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスのことを指します。2020年がフェムテック元年といわれるほど、この1~2年で急速に「女性の健康問題」について社会全体が注目するようになりました。「フェムテック経営始めませんか?プロジェクト」のオーナーである川﨑さんは、10年以上前から女性のカラダに関するおはなし会などの啓発活動や、女性の多様な働き方を応援する取り組みを行っています。まずは川﨑さんが提唱する「フェムテック経営」についてお話を伺いました。

女性と企業のコミュニケーションをスムーズにするための「フェムテック経営」

廣瀬:本日は宜しくおねがいします。私自身が働く母親なので、川﨑さんが取り組まれているプロジェクトにはとても興味がありました。「フェムテック経営」という言葉って初めて聞いたのですが川﨑さんが提唱されている「フェムテック経営始めませんか?プロジェクト」について教えてください。

川﨑さん「フェムテック経営」という言葉は「健康経営」をヒントにして、私が考えました。最近では経済産業省が推奨する「健康経営」を導入している企業も多いと思いますが、優良法人認定の取り組み項目の中には、「女性のカラダについての理解・実践を促す項目が少ない」ことに、私自身が自分の会社で申請した際に気づいたことです。そこでこのプロジェクトを通じて女性が働きやすい環境とはどういうものか、企業様にもご提案しながら、ともに考えていきたいと思っています。そのためには、まずは男性も女性も「知る」ことだと思っています。女性自身のカラダのことを知り、理解しあえる環境づくりをどうすれば構築できるのか。生理、PMS、出産、更年期など、個人差はありますが、女性には、年齢を重ねる中で、ココロとカラダのバランスが揺れる時期があります。でも、男性と同じ環境で働く中で、そこに蓋をしてしまったり、見過ごしてしまうことも。

このプロジェクトにおいては、そういう「見過ごし」を防ぐためにも、女性向けはもちろん、男性向けにも「女性のココロとカラダ」のことを知って理解していただけるような機会を創っていく予定です。企業様内において、男女ともに相互理解を深めることで、コミュニケーションを円滑にする。そして、女性が、例えば生理痛がひどくて辛いのを辛抱しながら働く、といったことが軽減されていくことが理想です。

廣瀬:確かに、女性経営者が増えてきたとはいっても、まだまだ男性の経営者の方が圧倒的に多いですし、女性が自分の体調を伝えにくいというのはあると思います。

川﨑さん:そうなんですよね。でも、一方で、男性経営者の方にも悩みやとまどいがあるのです。男性経営者が女性の体調のことをきちんと把握して経営に活かしたいと思っても、女性社員には聞きづらいんですよね。一歩間違えるとセクハラになり得ることでもある、とおっしゃる方もいる。このセンシティブな問題に取り組んでいくプロジェクトが「フェムテック経営」です。

 

「生理の貧困」は、ナプキンを配ることで解決することではない。その裏側にある問題に取り組むこと

廣瀬:確かにその通りですね。男性経営者に生理のことなど尋ねられても、「ちょっと・・・」と感じてしまいます。プロジェクトを始めようと思ったきっかけを教えてください。

川﨑さん:きっかけは今年(2021年)の夏、コロナ禍で女性の「生理の貧困」という言葉が飛び交うようになりました。経済的な理由で「生理用品が買えない」と学生さんを中心に起こった運動です。「生理の貧困」って言葉がセンセーショナルでわっと社会問題として広がりました。そして行政もナプキンを配るなどして女性に支援を始めたんですよね。でも私は、「生理用品を買えないなら配ればいい」という対策に少し違和感を感じていて、問題はそこじゃないなって感じていました。もちろん、ナプキンを配ることで助かる方も多いので、そこを否定するつもりはありません。

廣瀬:川﨑さんが思う問題点とはどこなのでしょう?

川﨑さん:生理用品が買えないことにクローズアップされていましたが、そこからいろんな問題が出てくると思うんです。例えば、父子家庭だったらお父さんに言えなかったり、経済的な問題で親に生理用品を買ってほしいと言えない、それこそ虐待の問題だったり、女性の経済的自立の問題とかまで色々見えてくると思います。

生理用品を買えないなら配ればいいじゃん、ではなくて、生理用品を買えない・買うことを躊躇してしまう女性がいることが問題だし、そういう女性の存在を社会が知らなかったというところも問題だと思うんです。男性だって、女の子がある程度の年齢を迎えたら月経がはじまって、月に一回のサイクルでくるのは知っているとは思いますが、じゃあ、どのくらいから準備してあげればいいのかとか、父子家庭だから知らなきゃいけないんじゃなくて、男性が女性のカラダについて全部はわからなくても、ある程度は知っておく必要があると思います。言ってしまうと目標は大きいんですけど、性差を超えて相互理解できるような社会になるといいなと思っています。

 

健康に関する知識は等しくみんなに提供されるべき 

川﨑さんが推奨している布ナプキン。月経時の経血を自分できちんと見ることで、自分のカラダの調子を観察することが大切

 

川﨑さん: 「知識の格差が健康の格差になってはいけない」という好きな言葉があるんですけど、健康に関しての知識は誰しもが平等であるべきだと思っています。正しい健康の知識は提供されるべきものだと。

フェムテック経営を通して、女性が自分のカラダについてきちんと知って大切にして扱ってほしいのはもちろんですけど、経営者だけではなくてその他の男性社員にも女性のカラダについて知っていてほしいと思っています。社内での女性の対応ということだけではなくて、

家庭がある人ならば、お子さんや、奥さんの毎月の生理や更年期に対しても、女性のカラダのサイクルについての知識があると理解できて、優しく接することができるとかそういう効果もあるんじゃないかと思います。そうやって結果として企業が変わって、家庭が変わって、社会が変わっていっていくと考えています。

廣瀬:女性のカラダってデリケートで、ホルモンの影響をダイレクトに受けますし、特に生理の時なんてなかなかいつも通りのパフォーマンスを出すことが難しい時もあると思います。

川﨑さん:そうですよね。生理の時もそうですし、閉経の時期になるとまた女性のカラダは変わります。月ごとで見ても変化がありますし、妊娠出産、そして閉経など人生のサイクルで見ても、大きく変化するのが女性なんですよね。

子どもを産んだことを後悔したことも・・・。まずはママに自分自身を大事にしてほしい。

川﨑さん主催のベビーマッサージの様子。様々な事業を行い、会社が大きくなった今も変わらず、原点であるベビーマッサージの教室を大切にしている

 

廣瀬:川﨑さんはご自身の会社で10年以上、女性のカラダについてお話をされていて、フェムケアアイテムの販売もされていますが、そもそも女性のカラダについて考えるようになったきっかけを教えてください。

川﨑さん:私は、今から18年前に息子を出産しました。妊娠中、切迫早産になってしまって、絶対安静と診断され大好きな仕事を辞めざるをえなくなってしまいました。無事に出産できましたが、産後もけっこうブルーな日々が続いたんですよね。出産も育児も大変で、大好きな仕事を辞めなくちゃいけなくなったし。すべて「子どものせい」にしてしまった時期があります。

そんな暗闇の中にいたころ、ベビーマッサージに出会いました。声をかけてくださった助産師の先生が「ベビーマッサージは、お母さんのためにするんだよ。子どものためじゃないよ」って言われて、すごく感動したんです。ベビーマッサージって赤ちゃんももちろん気持ちいいんですけど、お母さん自身も赤ちゃんに触れているとα波が出て気持ちいいんですよね。その時は、息子がまだ2ヶ月くらいだったのですが、出産後、知らず知らずのうちに自分のために何かをするってことに罪悪感を感じている部分があって、その言葉にすごく救われたことを今でも鮮明に覚えています。

廣瀬:分かります。そんな気持ちを持ったお母さんってすごく多いと思います。

川﨑さん:ですよね。私もそう思って、息子が3歳になったらベビーマッサージの教室を自分で開こうと思って準備していました。そして、いざ、ベビーマッサージの教室を開くと、たくさんのお母さんとの出会いがありました。子どもの悩みとか色々聞くうちに、女性の自己肯定感の低さや、働き方、経済的自立、自己実現とかいろんなことを考えるようになりましたね。

まずは自分を好きになって自己肯定感の高い女性を目指す

お母さんたちの可能性を広げるために生まれた保育園。様々な預け方のコースがあり、女性の多様な働き方を支援している。

 

廣瀬:女性の自己肯定感の低さというのが気になりました。女性が自分を大事にしていないと感じられたのでしょうか?

川﨑さん:大事にしていないというより、好きじゃない。自己肯定感が低いのが悪いわけじゃないけど、自分のことを卑下したり、自分の嫌いなところはいくらでもあげられるのに、自分の好きなところを10個あげるのが難しい女性って多いんですよね。たくさんいいところあるのに・・・って、そこを見てあげられるような自分になってほしいなって。

廣瀬:自己肯定感の高い子どもを育てようってよく言われますが、お母さんからですね。

川﨑さん:その通りです。子どもはやっぱり親の背中を見て育ちますものね。それと、お母さんはどうしても、自分のことが後回しになってしまっていますよね。やりたいことがあっても、スタートすることに自信がなくて躊躇したり、家族がいるからと環境のせいにしてしまったり。でも、私は「やりたかったらやってみる!」そんなお母さんでありたいなと思うのです。

 

カラダを愛そう 自分を愛そう

川﨑さん:そんな私が、ずっと大切にしてきたのは、自分のカラダを知って、大切にすること。カラダを大切にする=自分を大切にすることに繋がると思っています。布ナプキンを愛用しているのも、自身の経血を見て、洗うことで「自分のカラダ」を毎月ちゃんと見られるアイテムだからです。

 

わたしがHappyなら世界もHappy

川﨑さん:今年、起業して10年になるのですが、会社として新たなコンセプトとして掲げました。それが、「わたしがHappyなら世界もHappyです。もっともっと「自分のことが好き!」な女性が増えるといいなと思っていて、そのための事業展開をしていきます。一度きりの人生だから、「みんな、幸せになっていいんだよ」ってことですよね。自分で自分に「幸せになることを許可する」ことができる人生って最高だと思います。

このプロジェクトでは、企業に対してアプローチするだけではなく、「自分は、本当はどうしたいのか?何が選択したいのか?」と女性自身がしっかり自己に向き合うこところにまで、フォローしていきたいと考えています。

エールラボえひめの認定プロジェクトとなったことで得られる信頼

子どもは未来そのもの。そのためにも、お母さんを含めた女性に優しい社会を

 

廣瀬:エールラボえひめの認定プロジェクトとして、「フェムテック経営」を周知する活動をサポートさせていただくことになっています。エールラボえひめで期待していることはどんなことでしょうか?

川﨑さん:「フェムテック経営しませんか?」って企業にお話をさせていただくときに、認定プロジェクトとして愛媛県から認定を受けていると、それがこのプロジェクトの信用になって、話を聞いてくれるきっかけになるんじゃないかと思っています。

また、エールラボえひめで共感してメンバーになってくれる方が増えることで、このプロジェクトのスピード感も増すかな・・・と。

個人的には、女性の健康の問題ですし、愛媛県が取り組む課題として捉えてもらえると嬉しいですね。

廣瀬:川﨑さんにとって女性に優しい社会ってどんな社会だと思いますか。

川﨑さん:働き方に関しては、多様性が認められるようになるといいと思います。ソフトな面で言えば、相互理解かなって思います。

「女性のことばかりを理解して!」って言っているつもりはなくて、女性も男性も、お互いを理解しようとすることが、結果としていろんな人を理解することに繋がって「優しい社会」になるんだと思います。

団体の概要

フェムテック経営

プロフィール

川﨑 暁子(かわさき あきこ)

1974年兵庫県生まれ。株式会社エルパティオ代表取締役。

ママと地域サポート事業、保育園事業、フェミニンケアケア事業など、「女性が社会とつながり自分を楽しむための事業」を中心に行っている。保育スタッフやママサポートなどの事業スタッフは28名!と、活動は多岐に渡る。座右の銘は「為せば成る」。

人生一度きり!と毎日アクティブに活動中。

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