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八幡浜をもっといい町に!「第2回八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」公開審査報告

八幡浜をもっといい町に!「第2回八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」公開審査報告

エールラボえひめの認定プロジェクトとなっている「八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」が2022年1月8日に開催されました。主催はNPO法人『八幡浜元気プロジェクト(以下YGP)』。エールラボえひめでもYGPの代表である浜田さんに過去に取材させていただいています。「YGP」の記事はこちら

八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペは、次世代を担う子どもたちの育成を目的としており、小学校5年生から大学生が応募の対象。2021年10月に公募され、審査を通過した応募者が二次公開審査でプレゼンを行います。
今回の記事は、「八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」の二次公開審査の様子を報告します。

八幡浜の魅力を発信したい若者が集合!

今回で2回目となる「八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」の目的は、未来を担う「子どもたちの育成」。子どもたちが八幡浜の資源を活用したビジネスアイデアをプランし、その後、プレゼンテーションを行います。また、学生のうちに八幡浜市について学んでもらうことで、進学や就職で同市を出てしまったとしても、戻ってきてほしいという、Uターンを期待する狙いもあります。

二次公開審査の発表者は高校生の3組

1組目は、八幡浜高校の女子生徒3人と長浜高校の男子生徒1人がタッグを組んだBSAGのビジネスプラン「黒い商店街の活性化」。八幡浜市に住む学生が中心で、どうすれば八幡浜市に、より多くの観光客に来てもらえるかを考えました。

プランの内容は、八幡浜市内の「新町商店街」の活性化について。八幡浜市民が待望していた温泉(モール泉と呼ばれる黒い湯)のオープンに伴い、新町商店街振興組合は、商店街内で売られているものを『黒いパン』や『黒いちゃんぽん』など、黒に関連する商品として新たに開発。「黒い商店街」としてPRしています。
BSAGのメンバーは、新町商店街をさらにアピールしていくにはどうすればいいのか、商店街内の老舗呉服屋でヒアリングを行いました。そして、商店街内には100年以上の歴史を持った店舗が多数存在していることが判明。商店街活性化の為にも、商店街内の「黒化」を進め話題を作りながら、歴史を守り独自の文化を尖らせていく必要性を発表しました。

BSAGのメンバー。「商店街の活性化を願いつつも、マクドナルドもほしい!(笑)」という正直な意見も!

2組目は、三崎高校1年生の野本華帆さんの「みかん畑迷路化」。

実家がみかん農家の野本さんは、「後継不足により耕作放棄地となってしまったみかん畑をなんとかしたい!」という想いから八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペに参加しました。プラン内容は、「耕作放棄地となってしまったみかん畑全体を迷路にして、観光客を呼びこもう!」というもの。みかん畑の迷路を「日本昔ばなし」の世界観で統一し、高校生のアルバイトなども導入、みんなで八幡浜を盛り上げていきたいと発表しました。

「地方に住んでみたいと思う都市住民が増えている」というデータをもとに、そう考えている人たちにどのように八幡浜を選んでもらうかが課題と考えた野本さん。地域で暮らしたいと考える都市住民を含めた観光客にエンターテインメントを提供し、まずは八幡浜に来てもらうことが大事と発表しました。

三崎高校1年生の野本華帆さん。堂々としたプレゼンが印象的でした。会場にはお母さまの姿も!

3組目は松山南高校「八幡浜を水仙で有名な町に!」。

松山市内にある松山南高校の生徒3名で構成されたグループ。「八幡浜に住んでいない高校生の視点で八幡浜の課題について考えたい」という想いで、八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペに参加しました。

「八幡浜をアピールするものは何か?」と考えているうちにアイデアとして出てきたのが、八幡浜市の市花である『水仙』。八幡浜市に住んでいない松山市の生徒はもちろん、当日会場に駆けつけたほとんどの人が八幡浜の市花が水仙だと知りませんでした。まだまだ八幡浜市民にも浸透していない市花の『水仙』を使って八幡浜をアピールするというプランです。

具体的には、「黒い商店街」の「黒」と「水仙の花」の「白」で対比させ、「黒と白」のイベントをしてみる。八幡浜市内の水仙の名所である保内町までの距離を「サイクリングロード」とする。「日本の夕日百選」に選定されている「日本水仙街道」のある伊予市とコラボイベントを行うなどのアイデアを発表しました。

松山南高校の生徒の発表。水仙を使ったプロダクトの開発といったアイデアも!

結果発表!

最優秀賞は、「みかん畑迷路化」の野本華帆さん。市長より賞状と賞金の30,000円が贈られました。優秀賞は「八幡浜を水仙で有名な町に!!」(松山南高校)、「黒い商店街の活性化」(BSAG)がそれぞれ受賞し、八幡浜の特産品が賞品として贈られました。

最後に、審査員長の東矢憲二先生からは、「『知識と知恵』はベツモノです。生活やビジネスで使えるものは『知恵』。その知恵を磨くのに必要なのが『人間力』です。人間力が備わってくると、商売に熱が入ってきます。『ちょっとごまかそう』という気持ちは、お客様に必ず見抜かれます。人間力を磨くには、自分とは違ったタイプの人と交流すること。反対の意見の人たちこそ大切に。アイデアは揉んで磨いてブラッシュアップさせることが大切です。皆さんのこれからの活躍、楽しみにしています」と参加者たちに言葉を送られました。

今回の「八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」において、エールラボえひめは、チャレンジコンペ実施にあたっての助成や参加者募集のPRという面で協力することができました。
さらに今回提案されたビジネスプランをブラッシュアップするため、エールラボえひめの首都圏官民共創拠点であるSHIBUYA QWS(渋谷キューズ)からメンターを紹介することになっています。高校生の皆さんのアイデアがどのようなカタチになって八幡浜の発展に寄与していくか、今後の活動が楽しみです。

団体の概要

特定非営利活動法人 八幡浜元気プロジェクト(YGP)

「八幡浜を元気にすること」を目的に掲げたまちづくりのNPO法人。

「様々な主体者に地域活動へ参加してもらうこと、新たな地域活動を起こしてもらうこと、地域活動を発展的に持続してもらうこと」を目指しながら他地域でも応用できる仕組みやプラットフォーム作りを行っている。

http://www.re-ygp.com

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