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エールラボえひめからのお知らせ

2021.8.13メルマガ

【エールラボえひめ通信 vol.3】県庁職員向けエールラボ研修実況中継(前編)

はじめまして、エールラボえひめディレクターの金澤です。
今週のメルマガは、私がお届けます。

エールラボえひめのディレクターは、プロジェクトやコミュニティのオーナーのみなさんが、やりたいことが実現できるように一緒に戦略を考えたり、県とオーナーさんの間で調整したりする役割を担っています。
そのため、県庁の色々な部署のみなさんとお話をしたり、エールラえひめの理解を深めるような研修を開いたりしています。

エールラボえひめは、愛媛県がとても大切にしている施策なので、全市町、県庁の全課が参加するオンラインの研修を行っています。今日は、愛媛県の職員のみなさんが、受講した研修をメルマガで再現実況します。エールラボえひめを使って、行政はこんなことを考えているんだというのを知ってもらえたら嬉しいです。
話が長くなるので、前後編に分けてお届けします。今回は前編です

講義:エールラボえひめで地域づくりをしてみよう

1.行政の役割が変わってきています

■クイズです

突然ですが、クイズです。

「税務署、電話会社、鉄道」この3つは、誰が運営するのが適切でしょうか。

・・・・「答えは、時代や環境によって異なるので一概には言えません。」
とても身も蓋もないクイズから始まりました。現代の感覚で言えば、税務署は行政が、電話会社と鉄道は、民間企業がやるものですよね。でも、時代や場所を変えれば違った見方が広がります。例えば新約聖書にも出てくるローマ帝国の時代は、徴税人は民間委託でした。反対に日本でNTTとJRは1980年代まで国営企業でした

■昔は愛媛のことを国が決めていた?

行政が何をするかは、時代によって異なるのです。行政の役割やあり方も時代によって変わるのですね。例えば、つい30年ほど前まで、地方自治体は、国の出先機関という位置づけでした。国がどんな政策をするか決めるから、そこで定められた仕事を県や市町はやってくださいね、という時代でした。
国と地方自治体は上下関係で、例えば知事を総理大臣が解任することができるという今では信じられない法律もあったくらいです。20年ほど前に地方分権の流れの中で、自治体の独立性が確立されていき、自分の地域のことは、自分で決めるという流れができてきました。

■国が主導→自治体が主導→住民と一緒に作る時代に

20年前の地方分権の主役は役所でした。国から県庁に、県庁から市役所・町役場に権限が移ってきました。そうして、役所を中心に色々な地元のための政策が作られていきました。
しかし、現在の地域を見つめ直すと、少子高齢化や経済の停滞などたくさんの課題があります。率直に言って行政だけですべての課題を解決するのが難しい時代になってきています。
行政だけではなく、住民の皆さんと一緒に地域を作るという時代に変わってきています。
地域をよくしたいと思っているのは、行政だけではありません。地域の住民、地元の企業など、地域を大切にしている様々な人達と一緒に地域づくりをすることがとても大切になってきています。

■住民が公共サービスを作る時代はすでに始まっている

具体的な政策を見ていきましょう。例えば、高齢者介護の分野では、地域住民が運営しているサロンや体操教室が公式な介護のしくみの中に取り入れられています。
産業政策の面をとっても変わってきています。昔は、安く大量生産するための効率的な工場づくりが目指されていましたが、もう安く大量生産だけでは海外に勝てません。
今治タオルのように職人の誇りや産地の歴史を感じられる地域に根ざした産業づくりで、高付加価値化をしていかなければなりません。そのとき、地域の魅力を引き出すことが重要になってきますが、それは行政だけではなく、地域のみなさんと一緒に考えて行動しないとできないことなのです。

 

2.エールラボえひめの役割と愛媛の歴史

■地域をよくしたいという想いは、役所も民間も変わらない

官か民か問わずに、地域をよくしたいと想う人達で一緒に地域づくりを進めていく時代になってきています。
エールラボえひめはそんな人達が一緒になって地域の課題解決や新しい価値づくりに取り組む場です。

エールラボえひめは、「自分たちの周りにある愛媛の課題を自分たちの力で解決するためのプラットフォーム」とうたっています。これは、「行政のみが課題を解決するのではない。地域を良くしようと頑張る人たち皆が主役になり、よりよい愛媛県を作っていこう」という考え方です。
地域を作る主役は、自分で地域の課題を解決する意思のある人ですエールラボえひめは、その人達の仲間づくりを支援したり、行政にしかできないサポートをする場です。

エールラボえひめは新しい仕組みではなく、昔からやっていることそのもの。

県単位で、このようなことをやっているところはないのではないでしょうか。おそらく、愛媛が初めてです。一見新しいことをしているようにも見えますが、実は昔から続く愛媛の習慣そのものなんですね。
例えば、昭和の時代、宇和島の遊子で赤潮が発生したとき、漁協の女性部のみなさんは自分たちで合成洗剤の使用をやめる運動をして、赤潮を止めました。また、江戸時代には、伊予松前城の川が氾濫し、住民が苦しんでいたのを見た足立重信が、精密な調査を行い、治水事業を行い安心して暮らせるまちづくりをしました。

今の愛媛は、自分たちの目の前の課題を自分の手で解決しようとする誠実さを持ったまじめな愛媛人が作ってきた歴史の延長にあります。
県でもDX(デジタルトランスフォーメーション)に力を入れていますが、DXは、元々あったものを現代の形に合うようにデジタルでやり方を変えることです。
エールラボえひめもまさにDXで、愛媛の先人たちが昔からやってきたことをデジタルを使って、より実現しやすいようにしているだけのものなのです。

 

後編 「実際にエールラボえひめを役所の仕事に使ってみよう」に続きます。
次回もお楽しみに!