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2021.9.27メルマガ

【エールラボえひめ通信 vol 9】子ども食堂に関わると地域がもっと楽しくなる

こんにちは、エールラボえひめディレクターの金澤です。

9月8日にコミュマネイベントで「オンライン交流会~つながろう!子ども食堂の輪」 を開催しました。 

私は今まで、子ども食堂は子どもたちが安く美味しいご飯を食べられる場所ということしか知らなかったんですが、
このイベントで実は地域のコミュニティづくりや子どもの成長に欠かせないすごい取り組みだと初めて知りました。 

せっかくなので、今日のメルマガでは、イベントでのお話を紹介させていただきます。 

 

子ども食堂ってご存知ですか? 

もともとは子どもの貧困対策として、地域の人たちが運営する無料や低価格でご飯を食べられる場所です。 

日本でも子どもの貧困は問題になっており、日本財団によると
日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります。子どもの貧困率は、1980年代から上昇傾向にあり、今日では実に7人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。」
という状況となっています。 

https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty 

子ども食堂は今も、もちろん貧困対策の側面もありますが、貧困対策が表に出過ぎることは使う人にためらいを感じさせてしまいます。
そこで、各地の子ども食堂は、地域ごとの特色を持ち地域のコミュニティを作る様々な形に発展してきています。
 

  

子ども食堂って地域の仲間づくりの場所なんです 

松山市のさかのうえ日本語学校で、「国際子ども食堂」を開いている山瀬麻里絵さん。
この食堂は、留学生の皆さんが各国の料理を振る舞う子ども食堂なんです。
 

https://yell-lab.ehime.jp/community/community_detail/?id=4cb02ed0-bae7-4b3c-b45b-9f0cf1d1c856 

 子ども食堂は、東京で外国人支援のお仕事をしていた山瀬さんが、愛媛に戻ってきて愛媛でも外国人の支援をしようとはじめたことがきっかけです。
外国の方が地域で友人を作り、溶け込むためには、やはり地域社会との関わりを持たなければなりません。
 

山瀬さんは、こうおっしゃっていました。 

みんなで温かいごはんをおなかいっぱい食べ、宿題を教えてもらい、帰り道は留学生や大学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと手をつないで帰宅する。そんな時間を一緒に過ごすことで、子どもたちにも留学生たちにも安心する場を作っていきます。 

これからの社会で、外国の人はもちろん、自分とは違う考え方を持つ人と仲良くなり尊重できることはとても大切な素養です。
優しくされることは、自分もその人を尊重しようと思えるきっかけになります。
 

国際子ども食堂に限らず、どの子ども食堂も、学校や職場では会わないようないろいろな地域の人を知り、友達になれる場にもなっていると聞き、食事だけではなく地域の仲間づくりと、それを通じた多様性への理解が育つとても大切な場だと感じました。 

子ども食堂は、誰でも誰かの役に立てる 

子ども食堂は、自分に自信を持てるようになる場所なんです。 

宇和島市でグランマ子ども食堂を運営している松島陽子さんは、豪雨災害をきっかけにまちづくりの活動を始めて、子どもたちの支援をされています。 

https://yell-lab.ehime.jp/community/community_detail/?id=88023c53-9779-4e30-98ae-2e19a4721b75 

 

松島さんは、こうおっしゃっていました。 

「子ども食堂の場では、子どもからお年寄りまで、配膳や声掛けなど無理なく自分にできることを通して運営に参加してくれて、お互いの力になっている。些細なことでも役に立てること・みんなに感謝されることはたくさんあるので、誰でも気軽に来てほしい。」 

人が自信やプライドを持つには、他の人に認められていることが大切です。
介護をしている人からデイサービスで塗り絵やゲームなどのレクリエーションをつまらなそうにやっていた人を、地域のボランティア活動に連れ出したらとても生き生きとしていたという話を聞いたことがあります。
誰かの役に立っていることが、自分の自信につながるんですね。
 

子ども食堂にはどんな人でも他の人の役に立てる役割があります。
地域や学校で孤立している人、仕事でうまくいってないとき、どんなときでも誰かの役に立って、感謝される場があるのって、すごくいいなと思いました。
 

 

子ども食堂は、自分ができることで関わることができる 

子ども食堂を運営するのは結構大変です。
今回お越しくださった皆さんも決してお一人でやっているわけではなく、たくさんの仲間を作って一緒に活動されています。
 

新居浜市出身で、現在はベトナムでお仕事をされている篠原学さんは、ベトナムから新居浜市の子育て支援団体の支援をされています。 

篠原さんの会社は、ワクリエ新居浜という多目的複合施設にオフィスを借りています。ベトナムで仕事をしていることが多いので、オフィスはあまり使わないとのことで、地域の子育て団体の皆さんに自社のオフィスを使ってもらっています。 

また、会社経営の知識を活かして、国際子ども食堂の山瀬さんの運営のアドバイスもされているそうです。 

 

子ども食堂は、誰でも関わりたいと思えば、関わって支援することができるのです。 

篠原さんのように物理的に直接の運営に参加できなくとも、場所やものや知識の提供で関わることができます。その場に行けば何か役に立つお手伝いをすることができます。寄付という関わり方もありますし、とにかく何かしたいと思えば、できることはたくさんあるのです。 

 

子ども食堂に関わってみませんか 

子どもの貧困は、同じ地域に住む誰もが心を痛める問題だと思います。
それだけではなく、子ども食堂は、地域に住む人達が自信をもって楽しく生き、他の人を尊重できるようになる多様性のある社会づくりも進める存在になってきています。
 

もし、子ども食堂の取り組みに共感していただけたら、今回ご紹介の皆さんや、地元の子ども食堂にアプローチしてみてください。 
私は、物理的に参加できない状況なのですが、国際子ども食堂さんが出しているアマゾンの欲しい物リストでポチッとさせていただきました。 

エールラボとしても、これから県内の子ども食堂の皆さんの活動がもっとうまくいくように支援をしていきたいと思っています。 

 

皆さんの子ども食堂コミュニティへのご参加お待ちしています。 

エールラボディレクター金澤 

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愛媛県 官民共創デジタルプラットフォーム 

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https://yell-lab.ehime.jp/ 

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